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グリザベラの館

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ふたりのS先生~H大公開講座~眼科編

もうひとりのS先生は眼科の先生で加齢になると罹りやすい眼疾患について話されました。

実はS先生の講演は何度か拝聴していて、毎回わかりやすく話してくださるので

今回も楽しみにしていたんです!



【皆さん、健康寿命とはご存知でしょうか。】



という問いかけからS先生の講演が始まりました。



【健康寿命とは介護なしで元気で長生きできることを言います。

長生きできたら、皆さんはどのように過ごされますでしょうか。

子供の世話・・・が終わって孫の世話でしょうか、まだまだ仕事を頑張る方

趣味を楽しむ方もいらっしゃるかもしれません。

皆さんどのような趣味をお持ちでしょうか。旅行に行く・読書・食べ歩き

園芸・お芝居を観に行くなどあげてみましたがこの中にありますでしょうか。】






【このような趣味を楽しむにあたり、見えづらくなると楽しみも半減しますね。

情報の85%は目から情報を得ているのですが

加齢によって物が見づらくなってくることはある程度仕方ないことかもしれません。

しかし、物が見づらくなるものの中には

メガネをかけるとよく見えるものとメガネをかけても見えないものがあります。

メガネをかけてよく見えるのであれば、度数の合ったメガネで対処できます。

ではメガネをかけても見えないとは、どういうことでしょうか。】






ここで今回講演して下さる眼疾患名が表示されました。






【白内障は70代で80%みられ症状としてかすむ・眩しい・視力低下などあります。

眼科では細隙灯顕微鏡で水晶体の状態を観察します。

白内障は薬剤(副腎皮質昼ロイド)・喫煙・糖尿病・紫外線・ケガ・網膜剥離などで

早く進みやすいです。

治療方法は以前は点眼が第一選択でしたが

現在は早期より人工レンズに入れ替える手術治療がメインになっています。

また挿入するレンズは多焦点レンズが出てきていますが特徴を知ることが重要です。

入院は医療機関や患者さんの体調により日帰り~1週間程度

手術時間は10分~20分で長くても40分程度でしょう。

ほとんどの方に視力改善がみられますが、白内障以外に目の病気があると

思ったほど視力改善を感じないことがあります。

ではどういう目の病気があるのでしょうか。】








【緑内障は40代の20人にひとりが罹っていて

そのうち診断されている方は1割程度といわれています。

症状は頭痛・視野欠損・視力低下・無症状などがあります。

眼圧・視野・眼底写真・OCTなどの検査をします。

緑内障とは眼圧が高くなり視神経が障害を起こし、その部分の視野が欠ける病気です。

人は両眼でものを見ているときには、視野の欠けているところを補い合うので

自分で気づいた頃には手遅れということもあります。

日本人平均眼圧は14.5で、血圧のように1日のうち変動もあります。

また、日本人の過半数は眼圧が正常な状態で起こる緑内障になることがわかっています。】



【ではどのようにして診断をするのでしょうか。

眼底写真から視神経乳頭の変化を診て正常眼圧緑内障かどうか診断します。

治療方法として第一選択は点眼薬になりますが

点眼薬の中には呼吸器や心臓に影響を与えるものがあるので要注意です。

また無症状なことから中断される方が多いですが

一度失った視野は戻らないのでこれ以上進まないように継続が必要です。】








【糖尿病は全身疾患ですが、合併症には糖尿病腎症・糖尿病神経症・糖尿病網膜症の3つがあります。

糖尿病患者は700万人いて40歳以上の10人にひとりが罹っているといわれています。

糖尿病になると細い血管が詰まりやすくなりますが

糖尿病網膜症は網膜の血管が詰まりやすくなり、血液の流れが悪化します。

そこで新生血管といわれるものができて血液を流そうとしますが未熟な血管であるために

眼底写真に白斑や眼底出血が写るのです。

症状としては、ものが二つに見える、視力低下・無症状などがあります。

緑内障にもありましたが、こちらにも無症状がありますね。】




【治療方法は内科の内服薬治療に加え

眼科では網膜光凝固(レーザーを網膜に当てて血液の不足しているところを焼く)を行い

進行を抑制します。さらに進行してしまった場合は、硝子体手術をしますが

もとどおりの視力が戻る可能性は少ないです。

予防方法は糖尿病の管理治療は勿論のこと眼科での定期検査が重要です。】










【加齢性黄斑変性は、欧米では失明原因第1位ですが

食生活の欧米化が進んだため日本でも増加傾向にあり失明原因第4位になっています。

50歳以上の約1%、男性は女性の3倍罹ってるといわれています。

ものを見るのに最も重要な黄斑部が

脈絡膜にできた新生血管による出血のために障害されます。

もっとも重要な部分が障害されるので、初期症状では視力低下や変視症(ゆがみ)が

進行すると中心暗点が出てきます。】




【治療方法は以前はレーザーやPDTと呼ばれるものが第一選択でしたが

現在は軽度であれば抗VEGF薬硝子体注射になります。

この抗VEGF薬硝子体注射は目の中に直接するため外来で対応でき

4~6週間毎に2~3回がめやすになっています。

改善もしくは現状維持ができない場合、硝子体手術を行います。

将来的にはips細胞移植が考えられています。

予防法としましては、禁煙・ベータカロチンや亜鉛を多く含んだ和食中心の食生活、紫外線カット

黄斑部を守る黄斑色素が含まれているルテイン・ゼアキサンチンなどのサプリメントの摂取などです。】









【それから正常な老化現象としておきてくるものに老眼があります。

実は40歳を越えたころから少しずつ始まっているのです。

シニアメガネというものがありますが、それも立派な老眼鏡です。

以前は用途によっていくつも眼鏡が必要でしたが

現在は累進屈折力眼鏡が出てきています。

累進屈折力眼鏡はレンズの上部で遠くを見て、下部で近くを見るようにします。

上部と下部の周辺部でゆがみが生じ見づらいこともあるので

自分に合ったレンズを選ぶことが大切です。】




【皆さん、アンチエイジングという言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。

お肌を紫外線から守るために日傘や帽子を被られていると思います。

目にとっても紫外線は有害です。

紫外線をカットして目の老化予防するものにサングラスと遮光眼鏡があります。

サングラスはレンズ色を反映した色味で見えますが

遮光眼鏡は特定の色を抑え眩しさを抑えるため自然体の色のまま見えます。

遮光眼鏡は眼科での処方となり高機能で高価格な眼鏡です。

眼鏡をつくるときによくわからない検査をいっぱいされたと思われるかもしれませんが

眼鏡をつくるにあたり他に目の病気がないかどうかチェックしているのです。

40歳以上は3年に1回、糖尿病のある人は1年に1回眼科検診を受けましょう。】






とこんな風にS先生が話されました。

あっという間にS先生の講演が終わっちゃいました~

『えっ、もう終わりなの?』

と毎度のことながら思っちゃいます!

もっとS先生のお話きいていたかったです!

今回の内容は以前拝聴したことがありますが、治療法とかは変わってきているのですね。

今回はS先生の専門分野のお話ではなかったので

専門分野のお話も伺いたいなと思いました!

きっと治療法とか変わってきているのでしょうね!

当日メモっていたものに解読不能箇所がいくつかあり記録に頼れなかったので

1週間前の記憶を頼りにまとめてみました・・・違ってたらすみません・・・




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